近鉄京都駅で普通電車が脱線、けが人なしで徒歩移動の影響
近鉄京都線での脱線事故
29日午前5時15分ごろ、近鉄京都線の京都駅を出発した直後、橿原神宮前行きの普通電車(4両編成)が脱線する事故が発生した。乗客約30人にけがはなく、係員が誘導し徒歩で移動した。運輸安全委員会は同日、鉄道事故調査官2人を派遣し、事故の調査を開始した。
近鉄によると、電車はホームを出て約120メートル走行した後、駅構内の分岐器を時速約20キロで通過する際、運転士が後ろから引っ張られるような違和感を覚え、すぐに停車した。調査の結果、2両目後方と3両目前方の車軸計4本が右側に脱線していたことが確認された。分岐器は始発前の点検で異常がなく、事故後に確認した記録でも正常に動作していたという。
運行への影響と復旧状況
脱線事故の影響で、京都線は京都―上鳥羽口間の上下線で運転を見合わせ、他の区間でも一部のダイヤが乱れた。復旧のめどは立っておらず、乗客や関係者にとって不安な状況が続いている。
近鉄の高浦仁史鉄道本部大阪統括部長は、大阪市内で記者会見を開き、「深くおわび申し上げる。一刻も早く原因を究明し、再発防止に努める」と謝罪の意を表明した。
事故の詳細と車両の状況
脱線した電車は京都駅の始発で、使用されていた車両は2024年導入予定の新型車「8A系」であった。事故発生時、車両は高架上で止まり、連結部分が横にずれている状態だった。
この事故は、鉄道の安全運行に対する信頼を揺るがすものであり、今後の調査結果が注目される。