アイヌ文化の副葬品500点以上発見、遺骨と共に収集され返還の難しさ浮き彫り

アイヌ民族の副葬品の現状

19~20世紀にかけて、一部の研究者が墓から収集したアイヌ民族の副葬品が計500点を超え、北海道大学東京大学京都大学の3大学に保管されていることが、31日の共同通信の調査で明らかになった。アイヌの遺骨収集については「盗掘」との指摘があり、副葬品も同時に持ち去られたと考えられている。

大学研究者が収集した遺骨の多くは身元が特定できず、アイヌ団体側への返還が困難な状況にある。収集の記録が不十分であるなど、ずさんな管理が背景にあり、副葬品についても同様に行き場を失い、学内に残されている実態が浮き彫りになった。

調査の概要と結果

調査は、遺骨の地域返還の対応指針を国が策定した2018年時点で、アイヌ民族の遺骨を学内保管していた全国12大学に対してアンケートを実施した。3月に送付されたアンケートでは、遺骨や副葬品の保管状況などが尋ねられ、追加取材で回答を精査した。

その結果、北海道大学がガラス玉など計520点、東京大学は小刀など計4点を4月末時点で学内に保管していたことが判明した。京都大学は副葬品の学内保管を認めたものの、具体的な数量は明らかにしなかった。

今後の課題

アイヌ民族の遺骨や副葬品の管理状況は、文化的な視点からも重要な問題である。適切な返還や管理が求められる中で、大学側の責任が問われることになるだろう。今後、各大学がどのように対応していくのかが注目される。

この問題は、単なる学術的な関心を超え、アイヌ民族の文化や歴史に対する理解を深めるための重要なステップとなることが期待されている。

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