めぐみさんの無事を信じて歩む90歳の横田早紀江さん

北朝鮮による拉致被害者の母、90歳の誕生日を迎える

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さんは4日、90歳の誕生日を迎えた。娘と引き裂かれて48年あまりが経過し、「元気だと信じ、毎日を歩んでいる」というが、体力の衰えを感じることが増えている。弟で家族会代表の拓也さん(57)は、「長い間苦しみ続けてきた母に、『おかえり』と言える日が来てほしい」と語った。

早紀江さんは、1月27日に卒寿を前に取材に応じ、「これ以上何をすればいいのか」と感情を押し殺すように語った。彼女の心には、娘を取り戻すための強い思いがある。

めぐみさんの失踪と家族の苦悩

めぐみさんは新潟市立中1年だった1977年11月、部活動からの帰宅途中に消息を絶った。失踪の理由が全く思い当たらず、拉致と判明してからは、夫滋さん(2020年に死去)らと共に救出を訴え続けてきた。家族にとって、この48年間は苦痛の連続であった。

昨年10月、高市早苗首相やトランプ米大統領と面会した早紀江さんは、日朝交渉の難しさに理解を示しつつも、「北朝鮮は『忘れれば何も言わなくなる』と思っている。こんな無礼なことをされても日本が助けに行かないのは不思議でしょうがない」と憤りを隠せなかった。

未来への希望と願い

早紀江さんは、娘の帰りを信じて日々を過ごしているが、年齢と共に体力の衰えを実感している。家族の絆は、時間が経つにつれて一層強くなっているが、同時にその重みも増している。拓也さんは、母の苦しみを理解し、彼女が「おかえり」と言える日を心から願っている。

拉致問題は依然として解決を見ておらず、早紀江さんの思いは多くの人々に共感を呼んでいる。彼女の声が、今後の交渉において重要な役割を果たすことを期待したい。

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