600億円のマネーロンダリング、2人の管理者を国際捜査で逮捕
警察庁は11日、日本を含む10カ国が参加した国際共同捜査において、暗号資産(仮想通貨)のマネーロンダリング(資金洗浄)サービスの管理者とされるロシア国籍とウクライナ国籍の男2人を逮捕したと発表した。この捜査は、欧州刑事警察機構(ユーロポール)が主導しており、警察庁はサービスの解析に貢献し、壊滅につなげたとされている。
マネーロンダリングサービス「AudiA6」の実態
警察庁によると、逮捕された男たちが関与していたサービスは「AudiA6」と名付けられている。このサービスは、ハッカー集団が身代金要求型コンピューターウイルスを用いて被害企業から得た仮想通貨を、いわゆる「ミキシング」と呼ばれる手法で資金洗浄していた。具体的には、2022年から2025年の間に、3億3600万ユーロ(約622億円)以上を資金洗浄していたとされており、管理者側はその手数料として3~10%を得ていた疑いがある。
このような手法は、暗号資産の匿名性を利用して資金の出所を隠蔽するものであり、国際的な捜査機関にとって大きな課題となっている。警察庁は、今回の逮捕が国際的なマネーロンダリング対策において重要な一歩であると強調している。
国際的な協力の重要性
今回の捜査は、日本国内だけでなく、国際的な協力のもとで行われたものであり、10カ国が連携して捜査を進めた。警察庁は、国際的な犯罪に対抗するためには各国の情報共有と協力が不可欠であると述べている。このような国際的な取り組みが、今後の犯罪抑止につながることが期待されている。
また、暗号資産の利用が広がる中で、マネーロンダリングや詐欺行為が増加していることから、各国の法執行機関は一層の連携を強化する必要がある。警察庁は、今後も国際的な捜査活動に積極的に参加し、犯罪の根絶に向けた取り組みを続けていく方針を示している。