1メートルと1キロの基準器具を公開、産総研が条約締結150周年を祝う
産業技術総合研究所(産総研)は12日、世界の計量単位を統一することを目的とした「メートル条約」の締結から150年を迎えるにあたり、長さ1メートルの基準となる「メートル原器」と、質量1キロと定めた「キログラム原器」を報道陣に公開した。
メートル原器の歴史
産総研によると、メートル原器は国際度量衡局が30本製作し、日本は1889年にそのうちの1本を受領した。このメートル原器は、細長い棒の両端に刻まれた目盛り線の間隔が1メートルと定められており、国際的な計量の基準として重要な役割を果たしてきた。
同年には、国際キログラム原器の複製も受け取った。キログラム原器は内部に分銅があり、少しのちりの付着も許されないため、一般公開はされていない。これらの原器は、計量の精度を保つために厳重に管理されている。
文化財としての重要性
メートル原器とキログラム原器はいずれも「基準」としての役割を終え、現在は国の重要文化財に指定されている。これにより、計量単位の歴史的な意義や文化的な価値が認識され、後世に伝えられることが期待されている。
産総研は、これらの原器を通じて、計量の重要性やその歴史を広く知ってもらうことを目的としている。計量単位の統一は、国際的な取引や科学研究において欠かせない要素であり、その基盤となる原器の存在は、現代社会においても重要な意味を持っている。