首相、熊本地震対応に専念するため夏の外遊を見送り調整中
高市早苗首相の夏の外交方針
高市早苗首相は、国会閉会後に恒例となっている夏の外国訪問を見送る方向で調整を進めている。首相は、9月後半に米ニューヨークで開催される国連総会への出席を検討しており、それまでは熊本地震の復旧・復興に注力する意向を示している。特別国会が7月下旬までずれ込んだことが、この決定に影響を与えたとみられている。政府関係者が8日に明らかにした。
例年、歴代首相は国会が閉幕するとスケジュールに余裕ができるため、首脳外交を活用してきた。故安倍晋三元首相は、2012年からの第2次政権以降、8度の夏のうち5度外遊を行ったが、3度は国会会期の延長や災害、新型コロナウイルスへの対応で見送った。
岸田文雄元首相の外交活動
外相経験が長い岸田文雄元首相は、22~24年の毎夏に外遊を行い、国際会議に参加したほか、欧米や中東の首脳らと会談を重ねていた。彼の外交活動は、日本の国際的なプレゼンスを高める一助となっていた。
このように、歴代の首相たちは夏の外交を通じて国際関係を強化してきたが、近年は様々な要因が影響し、外遊を見送るケースも増えている。
国内外交の重要性
海外に出向かず、日本を外交の舞台としたケースもある。菅義偉元首相は2021年、東京五輪で来日した各国要人と会談を行い、国際的な連携を図った。また、石破茂前首相は2025年に横浜で開かれる「アフリカ開発会議(TICAD)」に合わせ、参加国の首脳と会談するほか、インドのモディ首相や韓国の李在明大統領も迎える予定である。
このように、国内外の情勢に応じた柔軟な外交戦略が求められる中、高市首相の判断が今後の日本の外交にどのような影響を与えるのか、注目される。