非正規滞在の子どもたちの未来が見えない 衆院選での重要な争点に
在留資格のない子どもたちの苦悩
日本で育ったにもかかわらず、両親に在留資格がないために「非正規滞在」とされる外国籍の子どもたちが、将来への展望を描けずに苦悩している。衆院選では自民党が「不法滞在者ゼロ」を掲げ、参政党も取り締まり強化を主張している。選挙結果次第では、彼らに対する風当たりがさらに強まる恐れがある。
「不法滞在者なの?」。ナイジェリア出身の高校3年生、エマさん(仮名)は昨年末、友人の言葉に衝撃を受けた。周囲で「在留資格のない外国人は悪」という考えが根付きつつあることを肌で感じている。彼女は「悪意なく深く考えずに使っているのが怖い」と語る。
仮放免の現実
エマさんは小学生の時に両親と共に来日したが、数年後に両親の在留資格が失われ、一家は「仮放免」の状態が続いている。就労できず、食事は支援者から分けてもらったカップ麺が中心となっている。彼女は、日々の生活がどれほど厳しいかを実感している。
専門学校や大学へ進学すれば「留学」の在留資格を得られる可能性があるが、仮放免の状態であることを伝えると、数校から受験を断られてしまった。進学の道が閉ざされる中、彼女は将来に対する不安を抱えている。
進路の選択と絶望
エマさんにとって、銃声が響く母国に戻ることは現実的ではない。日本では、早々に進路を決め、卒業旅行の話で盛り上がるクラスメートの姿を見て、「こんなにも人生が違うのかと絶望している」と吐露した。彼女の心には、将来への希望が見えないまま、日々の生活が続いている。
このような状況に置かれた子どもたちが、どのように未来を切り開いていくのか、社会全体で考える必要がある。彼らの声に耳を傾け、支援の手を差し伸べることが求められている。