被爆者が核廃絶の思いを一葉に託し、NPTで平和のメッセージを発信
被爆者の女性たち、核廃絶の願いを込めてニューヨークへ
大阪府寝屋川市に住む被爆者の女性2人が、核廃絶の願いを込めたはがきを持って、米ニューヨークで27日から始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向かう。「英語を話せない」という2人が自身の被爆体験を翻訳して印刷し、滞在中に100枚ずつ、出会う人々に配る予定だ。
この2人は、広島で被爆した山下しのぶさん(83)と長崎で被爆した今井セイ子さん(80)である。米ロなど核保有国も参加する原則5年に1度の核軍縮交渉会議に合わせ、原水爆禁止日本協議会の派遣団として渡米する。
はがきに込められたメッセージ
はがきには折り鶴のイラストと「NO MORE HIBAKUSHA(ノーモア・ヒバクシャ)」などの平和へのメッセージが描かれている。もう片面には短い被爆体験記が記されており、山下さんは2歳の時に自宅で被爆し母の目が大きく腫れたという唯一の記憶について語っている。また、今井さんは投下の約4時間前に生まれたことをつづった。
2人は読み上げにも備え、英単語の上にところどころ手書きで「ハイポセンター(爆心地)」や「イクスポーズド(被爆)」などの読み仮名も振り、準備を進めている。現地ではデモ行進などの場面で人々と交流するつもりだ。
核廃絶への強い思い
この活動は、核兵器のない世界を目指すための重要な一歩であり、被爆者の声を直接届ける貴重な機会となる。山下さんと今井さんは、自らの体験を通じて、核の恐ろしさを伝え、未来の世代に平和の大切さを訴えかけることを目的としている。
彼女たちの行動は、核廃絶を求める国際的な運動の一環として、多くの人々に影響を与えることが期待されている。被爆者の声が、世界中で響き渡ることを願ってやまない。