泣く赤ちゃんをスムーズに寝かしつけるアプリを開発した東京科学大チームの取り組み

東京科学大学の研究チームが、泣いている乳児の寝かしつけを音声で支援するスマートフォンアプリ「SciBaby(サイベビー)」を開発しました。このアプリは、乳児の脈拍を測定するセンサーと連動しており、寝かしつけに効果的な抱き歩きや、その後の抱き座りのタイミングを知らせる機能を備えています。実際に、約6割の乳児がこのアプリを使用することでスムーズに眠りにつくことができるとされています。アプリは27日からアプリストア「グーグルプレイ」でダウンロード可能です。

人工知能による最適な寝かしつけの予測

このアプリは、寝つくまでのデータを分析することで、将来的には乳児それぞれに最適な寝かしつけを人工知能(AI)が予測することを目指しています。チームの黒田公美教授(行動神経生物学)は、「最適なタイミングの予測には多くのデータが必要です。科学的根拠に基づいた、より良い寝かしつけに生かしたい」と述べています。

この取り組みは、乳児の睡眠の質を向上させるだけでなく、親にとっても育児の負担を軽減することが期待されています。AIを活用することで、個々の乳児に合わせた寝かしつけ方法を提供することが可能になるでしょう。

科学的根拠に基づく研究成果

黒田教授らの研究チームは、これまでに哺乳類の赤ちゃんが親に運ばれる際に見られる「輸送反応」を発見しています。この反応は、赤ちゃんがリラックスしておとなしくなる現象であり、野生では危険な状況で子を運ぶ際におとなしい方が生存に有利であると考えられています。さらに、2022年には人間においても、5分間の抱き歩きが寝かしつけに有効であることが報告されています。

これらの研究成果は、乳児の行動や睡眠に関する理解を深めるだけでなく、育児における実践的なアプローチにも寄与しています。科学的な知見を基にしたアプリの開発は、今後の育児支援技術の進展に大きな影響を与えることでしょう。

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