台風によるニシキゴイ流出で千葉の農水業が大打撃

台風25号による甚大な被害

台風25号による記録的な大雨が千葉県を襲い、26日までに県内54市町村のうち少なくとも40市町村で農林水産業への被害が確認された。水田やネギ畑が冠水し、養鶏場ではブロイラー約1万5千羽が死んだ。特に、堤防が決壊した印旛沼の周辺ではコイやウナギの養殖施設が大きな打撃を受け、ニシキゴイ10万匹が流出した養殖業者は「これから販売シーズンだったのに」と悔しさを滲ませた。

県によると、農地の崩壊や作物への土砂流入など、農林水産業の被害額は24日正午時点で約8700万円に達している。今後、被害額はさらに増加する見込みであり、担当者は「8月の千葉豪雨に比べ、影響が広範囲に及んでいる」と語った。

養殖業者の苦悩

成田市の谷養魚場代表、谷健治さん(58)は、ニシキゴイの品評会のために海外出張中であったが、台風が通過した22日朝に帰国し、被害の実情を知ることとなった。養殖用のハウスが冠水し、約10万匹いたほぼ全てのニシキゴイが流出し、残ったのはわずか200~300匹のみであった。谷さんは27日からの販売を予定していたが、その計画は大きく狂ってしまった。

「応急的でもいいから堤防を復旧してほしい。台風がまた来たら対策のしようもない」と、谷さんは嘆きの声を上げた。彼の言葉には、今後の不安とともに、地域の農林水産業の復興への強い願いが込められている。

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