企画会議の成功を左右する「どうしたら」の問いが提案を増やす秘訣

複数人での議論の新たなアプローチ

ことわざに「三人寄れば文殊の知恵」とあるように、集まった人々の知恵を結集することは重要とされてきた。しかし、過去の研究では、単に複数人で議論するだけでは効果が薄いと指摘されていた。そんな中、大阪大学などの研究チームが発表した新たな研究結果が注目を集めている。

この研究によると、複数人で「どうしたら~できるか」という問いを考えた後に議論を行うことで、アイデアの数が増加することが明らかになった。この手法は、企業の企画会議や教育現場の探求学習においても有効である可能性がある。

研究の実施と結果

研究チームは、大学生175人を対象に「歩きスマホ」についての考察を行った。参加者は3人一組に分けられ、一方のグループは最初から解決策を考える形式で進められ、もう一方のグループは冒頭の10分間で「どうしたら私たちは~できるか」という問いに基づいて様々な視点から考え直した後に解決策を議論することとなった。

その結果、問いを挟んだグループの方が提案数が多く、より多様なアイデアが生まれることが確認された。このことは、集団での思考過程において「問い」を設定することが重要であることを示唆している。

専門家の見解

研究に関わった大阪大学大学院博士課程3年の高津遥さん(27)は、「この手法は一人ではなく、複数人で行うからこそ意味がある」と述べ、文殊の知恵に近づくためのヒントになる可能性があると語った。彼女の言葉は、今後の議論の進め方に新たな視点を提供するものである。

この研究は、集団での問題解決における新しいアプローチを示しており、今後の実践においても注目されるべき成果である。複数人での議論がより効果的になるための手法として、広く活用されることが期待される。

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