不当な異動要求はカスハラ 都教委の新たな保護者対応指針案が明らかに
教職員へのカスタマーハラスメント対策
保護者らによる教職員への暴言や過度な要求に対応するため、東京都教育委員会がまとめた教職員向けのガイドライン案が1日に判明した。関係者によると、このガイドラインではカスタマーハラスメント(カスハラ)に該当する行為として、不当に担任の変更や異動を要求することが挙げられている。これは、都が4月に施行したカスハラ防止条例を受けてのものであり、対策を議論してきた結果である。
東京都教育委員会は、近くこの案を有識者会議に提示する予定であり、年度内に完成させて来年度から都立高校などで活用する方針を示している。また、外部にも公表する計画があり、モデルケースとして他の自治体にも広がる可能性がある。都教委によると、すでに北海道や大分県津久見市の教委では対応マニュアルが策定されている。
具体的なカスハラ行為の例
関係者によると、東京都教育委員会のガイドライン案は実効性を高めるために、カスハラに該当する行為を具体的に示している。具体的には、評定の変更や内申点に関する不当な要求、学校内の様子の無許可撮影、業務に支障が生じるような長時間の居座りや電話などが列挙されている。
このような具体的な行為を明示することで、教職員が適切に対応できるようにする狙いがある。また、学校と保護者が日頃から良好な関係を築くことの重要性も指摘されており、教職員が傾聴や共感の姿勢を基本に対応することが求められている。
今後の展望
東京都教育委員会のガイドライン案は、教職員が直面するカスハラ問題に対して具体的な指針を提供するものであり、今後の実施に向けた期待が寄せられている。教職員が安心して教育に専念できる環境を整えるためには、保護者とのコミュニケーションを強化し、相互理解を深めることが不可欠である。
このガイドラインが実施されることで、教職員がより良い教育環境を提供できるようになることが期待されている。今後の動向に注目が集まる。