紙とデジタルの融合を望む声が8割 30年度以降の小中高教科書調査結果
次期学習指導要領に合わせ、2030年度以降に採用される教科書について、文部科学省が採択権限を持つ各教育委員会や高校に、望ましい形態を尋ねた調査結果が15日、判明した。小学校で88.3%、中学校86.3%、高校78.4%が紙とデジタルを組み合わせた「ハイブリッド」が望ましいと回答し、「全て紙」「全てデジタル」を大きく上回り、大半を占めた。
デジタル教科書の正式化
6月の法改正により、デジタルも正式な教科書として認められ、検定対象となる。これに伴い、紙、デジタル、ハイブリッドの3種類の教科書が作成され、採択される見込みだ。文科省は調査結果を踏まえ、発達段階に応じた適切な教科書の在り方などを有識者会議で議論し、今秋ごろにも指針をまとめる方針を示している。
この調査は、昨年10月から12月にかけて全国の国公私立の小中高の教科書を採択する権限のある教育委員会や学校を対象に初めて実施された。教科ごとに、望ましい教科書の形態を尋ねた結果、教育現場のニーズが浮き彫りになった。
教科書の選択肢とその割合
全て紙としたのは小学校で6.1%、中学校で6.5%、高校で16.8%にとどまった。一方、全てデジタルを選んだのは小学校で5.5%、中学校で7.1%、高校で4.7%という結果となった。このデータは、教育現場における教科書の選択肢に対する意識の変化を示している。
特に、ハイブリッド型の教科書が多くの支持を集めていることから、今後の教育方針や教材開発において、紙とデジタルの融合が重要なテーマとなることが予想される。