応神天皇陵前方部に発見された巨大石室の謎が90年後に明らかに!

宮内庁が管理する応神天皇陵に位置する大阪府羽曳野市の前方後円墳、誉田御廟山古墳(5世紀前半、全長425m)において、1934年の室戸台風の翌年に前方部から巨大な竪穴式石室が発見されたことが、3日に公開された未公開報告書などによって明らかになった。宮内庁関係者によると、古墳時代の天皇陵で埋葬施設が公式に調査されたのはこの事例が唯一であるという。

前方後円墳の埋葬施設の新たな可能性

ヤマト政権の象徴である前方後円墳の埋葬施設は、通常後円部に造られると考えられているが、前方部にも血縁者や政権を支えた有力者たちが葬られた可能性が浮上している。このことは、大型の前方後円墳が単に王一人のための墓ではないことを示唆しており、天皇陵の実態に関する貴重な手がかりとなる。

報告書によると、前方部の頂上で南北約7m、東西約4.5mの範囲において天井石の存在が確認され、複数の石を並べて石室にふたをしたと考えられている。見つかったのは、いずれかの天井石の西端であるという。

竪穴式石室の調査と出土品

この竪穴式石室は同時代のものとしては最大級と見られるが、内部は確認されずに埋め戻された。石室の真上の土中からは、家形などの埴輪片も出土しており、これらの発見は古墳時代の埋葬文化を理解する上で重要な資料となる。

今回の調査結果は、古墳時代の埋葬施設に関する新たな視点を提供し、歴史的な理解を深めるための重要な一歩となる。今後の研究において、さらなる調査が期待される。

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