山梨の市立大学で非常勤講師の時給引き上げを求めるストライキ発生
非常勤教職員らで構成される労働組合「大学等教職員組合」は、8日に山梨県大月市の市立大月短期大学において、団体交渉で合意した非常勤講師の時給引き上げ幅を一方的に引き下げたとして、合意を守るよう求めるストライキを決行しました。このストライキは、講義中に15分間実施されました。
時給引き上げの合意とその後の変更
組合によると、昨年3月の団体交渉において、市側から「時給500円アップの枠を作った」との発言があり、双方で合意が成立しました。しかし、その後、実際に上げられる幅は100円に変更されることとなり、組合はこれに強く反発しています。
非常勤講師の佐藤いづみさん(75)は、講義の最後の15分間に教室から退出し、ストライキを実施しました。この行動は、合意内容を守るよう求める強いメッセージとして受け取られています。
大月市役所前での集会
ストライキの実施に伴い、大月市役所前では労働組合の幹部らが集会を開きました。集会では、非常勤講師の待遇改善を求める声が上がり、参加者たちは団結を強めるための意見交換を行いました。
労働組合の代表者は、「私たちは合意を守ることを求めている。非常勤講師の労働条件は重要であり、適切な評価が必要だ」と訴えました。このような活動を通じて、非常勤教職員の権利向上を目指す姿勢が強調されています。
今後の展望
今回のストライキは、非常勤講師の待遇改善に向けた重要な一歩と位置付けられています。労働組合は、引き続き市側との交渉を続け、合意内容の履行を求めていく方針です。
今後の動向に注目が集まる中、非常勤教職員の権利がどのように守られていくのか、また市側がどのような対応を示すのかが重要な課題となっています。
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