八潮で道路陥没、穴が広がる 男性救助3日目の緊迫した状況

埼玉県八潮市の県道交差点で発生した道路陥没事故において、地元消防などは事故発生から3日目となる30日午前、運転手とみられる74歳の男性の救助活動を続けています。消防によると、陥没によってできた二つの穴が、同日未明に起きた崩落によってつながり、穴の範囲が拡大しています。崩落は断続的に続いており、二次災害への警戒が高まっています。

事故の経緯と現状

事故は28日午前9時50分ごろ、陥没を目撃した男性が110番通報したことから始まりました。救助作業は、トラブルなどによる中断を挟みながらも続けられています。現場では、地下にある下水道管が破損しており、これが事故の一因とされています。

県は、陥没による水の溜まりを減らすため、29日深夜に下水を川に流す緊急放流を開始しました。このような下水の緊急放流は異例であり、過去には東日本大震災の際にも実施されたことがあります。現在、春日部市のポンプ場からポンプ車を使用して下水をくみ上げ、ホースを使って近くの新方川へ流しています。

環境への配慮と対応策

下水の流出による環境への影響を考慮し、塩素を用いて川の汚染を防ぐ対策も講じられています。現時点では、緊急放流の期間は未定とされていますが、地元住民や関係者は状況を注視しています。

救助活動は依然として続いており、消防や関係機関は安全を最優先にしながら作業を進めています。事故の影響で周辺地域の交通にも影響が出ており、地元住民の不安が高まっています。

読む  能登で2万人以上の避難民、15万棟が被災し公営整備が進展中

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Go up